有給が取れない、抜けられない|「仕事ができる人」ほど休めなくなる理由
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有給申請の画面を開く。
でも、担当している案件を思い浮かべて、結局閉じる。
「自分が抜けたら、誰も分からない」
そう思っているのは、あなただけではありません。
結論
仕事ができる人ほど休めなくなるのは、性格でも責任感の強さの問題でもありません。「その人にしか分からない状態」を会社が放置していることが原因です。これは属人化と呼ばれる、会社側の構造の問題です。
有給が取れないのは、頑張っているからこそ起きる
有給が取れない理由は、大きく2種類に分かれます。
- 人手不足で、そもそも休める余地がない
- 特定の人にしか分からない業務があり、その人だけ休みにくい
前者は会社全体の問題です。後者は、頑張って成果を出してきた人ほど当てはまりやすい問題です。
任された仕事を覚え、工夫し、周りより早く正確にこなせるようになる。
その結果、「この人に聞けば大丈夫」という状態ができあがります。便利なようで、これは本人にとって、抜けられない檻にもなります。
「自分にしかできない」は、褒め言葉じゃない
会社によっては、属人化した状態を「頼りにされている証拠」と言い換えることがあります。
もしこの状態があと2年続いたら、あなたはどう感じますか。
体調を崩しても、代わりがいないまま出社することになるかもしれません。
増えているもの、変わらないもの
仕事の負荷と、返ってくるものを並べてみます。
【増えているもの】
- 任される業務量 ↑
- 頼られる場面 ↑
- 休みへの気兼ね ↑
【変わらないもの】
- 給与
- 役職
- 有給の取りやすさ
負荷だけが増えて、待遇や環境が同じままなら、それは「頑張りが正しく扱われていない」状態です。
有給を取れている人は、実は多数派
令和5年の年次有給休暇の取得率は65.3%で、統計を取り始めて以来もっとも高い水準でした。
出典:厚生労働省「令和6年就労条件総合調査」
つまり、平均的な働き方をしている人の多くは、すでに有給の3分の2ほどを消化できています。
自分だけが取れない状態は、「みんなそんなもの」ではなく、今の職場が平均から外れている可能性がある、ということです。
なぜ「休むこと」への罪悪感が消えないのか
仕事の負担が重いのに、自分で仕事の進め方や休むタイミングを決められない。
こうした「求められることは多いのに、自分で調整できる範囲が狭い」状態は、働く人のストレスを強めることが、労働衛生の分野で以前から指摘されています。
負荷そのものより、自分でコントロールできる余地があるかどうかが、しんどさを左右するということです。
つまり、あなたが感じている息苦しさは、気の持ちようの問題ではなく、コントロールできる範囲が狭いことへの、自然な反応です。
仕事量が多いことは、必ずしも悪いことではありません。
でも、休めないほど属人化しているなら、それは「頑張り」の範囲を超えています。
辞めるかどうかは別として、今の状態が普通なのかどうかだけでも、話してみませんか。
今の会社でできること
環境を変える前に、次のことを確認してみてください。
- 自分の業務を引き継げる人が、他に1人でもいるか
- マニュアル化・共有できる部分が本当に無いのか、それとも「作る時間がない」だけなのか
- 有給取得について、上司や人事に一度でも相談したことがあるか
引き継ぎの仕組みそのものが存在しない会社では、個人の努力だけでは解決しにくいこともあります。
SONOSAKIではこう考える
SONOSAKIは、「休めないほど頼られているなら誇っていい」とは考えません。
属人化は、本人の能力の証明ではなく、会社が仕組みを整えてこなかった結果であることが多いからです。
今の会社で引き継ぎの仕組みを作れるなら、それが一番早い解決策です。それが難しい会社なら、環境を変えることも現実的な選択肢になります。
次に確認したいこと
→ 仕事ができる人ほど損する会社の特徴を詳しく知りたい 「仕事ができる人」ほど損をする会社がある|頑張るほど仕事が増える職場の特徴
→ 仕事量ばかり増えて、決められる範囲は増えないつらさ 仕事量は増えるのに、裁量や決定権は増えない|『頑張るほど仕事が増える』がしんどい本当の理由
→ すでに頑張りすぎて限界が近い 頑張りすぎて疲れた、もう頑張りたくないと感じたら|原因は自分?上司との認識差?評価制度?会社の構造?
→ 辞めたいけれど、会社に申し訳なくて動けない 「辞めたら申し訳ない」と思って動けない人へ|罪悪感と転職の決断は別の話
今の仕事量や休みにくさが「普通」なのか、それとも見直した方がいい状態なのか。一人で判断がつかないときは、状況をLINEで聞かせてください。今の会社で引き継ぎを提案する、異動する、転職する、どの選択肢も対等に整理したうえで、必要であれば求人のご紹介もできます。