「辞めたら申し訳ない」と思って動けない人へ|罪悪感と転職の決断は別の話
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退職届の書き方を検索して、下書きまで書いた。
でも、上司の顔が浮かんで、そのまま閉じた。
「ここまで育ててもらったのに」 「今抜けたら、みんなに迷惑がかかる」
そう思うたびに、決断は先延ばしになっていく。
結論
辞めたい気持ちと、申し訳なさを同時に抱えるのは、おかしなことではありません。ただし、罪悪感の強さと、今の環境が自分に合っているかどうかは、まったく別の問題です。罪悪感が強いからといって、今の会社が自分に合っているとは限りません。
なぜ、辞めることに罪悪感が生まれるのか
人は、何かをしてもらったら、同じくらいのものを返さなければならないと感じるようにできています。
新人の頃に教えてもらった。失敗を庇ってもらった。今の役職を任せてもらった。
そうした記憶があるほど、「まだ返せていない」という感覚が強くなり、辞めることが「恩を返さないまま逃げる」ことのように感じられます。
これは弱さではなく、多くの人に共通する自然な心の動きです。
「もったいない」も、判断を鈍らせる
もう一つ、決断を先延ばしにする感覚があります。
「ここまで我慢して頑張ってきたのに、今辞めたら今までの苦労が無駄になる」という感覚です。
過去にかけた時間や我慢は、これから先の決断とは本来関係ありません。それでも、費やしたものが大きいほど、そこから抜け出しにくくなるのは、多くの人に起きることです。
過去の苦労は、これからも同じ場所にとどまるべき理由には、本来なりません。
その罪悪感は、いつまで続きますか
もし今の会社に、あと3年残ったとします。
罪悪感は消えているでしょうか。それとも、同じように「まだ足りない」と感じ続けているでしょうか。
多くの場合、罪悪感の期限は、会社側が決めてくれるものではありません。自分で区切りをつけない限り、いつまでも続きます。
会社への義理と、自分の人生は、天秤にかけるものじゃない
罪悪感を抱く人ほど、「自分さえ我慢すれば」と考えがちです。
でも、会社は退職者が出た後も採用や引き継ぎで対応していきます。組織はそのように作られています。
一方で、あなたの体調や時間は、あなた自身にしか対応できません。
「辞めたい」と「申し訳ない」が、同時にあるのは変ではありません。
ただ、罪悪感の強さと、今の環境が自分に合っているかどうかは、別の話です。
決めていなくても大丈夫です。今の気持ちを一度、話してみませんか。
罪悪感と、退職理由は分けて考える
次の2つを、別のメモに分けて書き出してみてください。
- 会社や上司に対して、感謝していること
- 今の環境で、しんどいと感じていること
同じ紙に書くと、感謝がしんどさを打ち消してしまいます。分けて書くと、感謝は感謝として残したまま、しんどさをきちんと扱えるようになります。
円満に辞めることと、罪悪感をなくすことは別
罪悪感をゼロにしてから辞めようとすると、決断は一生できません。
目指すべきは罪悪感がなくなることではなく、引き継ぎや伝え方を丁寧にすることで、円満に辞めることです。伝え方の準備ができていれば、罪悪感を抱えたまま動き出しても構いません。
SONOSAKIではこう考える
SONOSAKIは、「罪悪感があるうちは辞めるべきではない」とは考えません。
罪悪感は、これまで真剣に働いてきた人ほど強く感じるものです。それは今の会社への評価であって、次の一歩を止める理由にはなりません。
今の会社に残る、伝え方を整えて円満に辞める、まずは異動を相談してみる。罪悪感の有無に関わらず、選べる手段はいくつかあります。
次に確認したいこと
→ そもそも、今の仕事量や属人化がつらい 有給が取れない、抜けられない|「仕事ができる人」ほど休めなくなる理由
→ 退職の切り出し方・伝え方が分からない 退職を言い出せない人へ|円満に伝えるための準備と伝え方
→ 転職したい気持ちより先に、動くこと自体が怖い 転職が怖いのは普通です|不安を整理するための4つの視点
→ 次の会社では、評価されなかった理由をどう伝えるか 退職理由を「評価されなかったから」と面接で言っていい?|報われなかった経験の伝え方
罪悪感があるまま相談しても大丈夫です。転職すると決めていなくても、今の気持ちと状況をLINEで聞かせてください。残る、異動する、円満に辞める、転職する。どの選択肢も対等に整理したうえで、必要であれば求人のご紹介もできます。