転職の決め手が分からない人へ|メリット・デメリット比較の後に効く、最後の判断基準
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紙に、転職のメリットとデメリットを書き出した。
残ることのメリットとデメリットも書き出した。
数を数えても、重みを考えても、結局どちらか決められなかった。
結論
転職の決め手は、メリット・デメリットの数の多さでは決まりません。今感じている不満のうち、時間が経っても会社の仕組みが変わらない限り解消しないものが1つでも特定できれば、それが決め手になります。逆に、一時的な状況が理由になっている項目は、決め手にすると後で判断がぶれやすくなります。
メリット・デメリットを比べても決まらない理由
転職のメリット・デメリットを整理して、残るか決める方法で紹介したような比較表は、判断の材料を揃えるうえで有効です。ただし、比較表を作った後も決められない人は少なくありません。
理由は単純で、メリット・デメリットの比較は「数」で見えてしまいやすいからです。デメリットが3つ、メリットが2つ書き出せたとしても、その3つがすべて半年で解消する一時的なものであれば、実質的な重みは小さくなります。逆にメリットが1つしかなくても、それが「もう二度と手に入らない条件」であれば、重みは大きくなります。
数ではなく、「その項目が、時間が経っても変わるか変わらないか」という軸で見直す必要があります。
決め手にしていい項目・決め手にすると後悔しやすい項目
同じ「不満」でも、性質によって決め手としての強さが変わります。
【決め手にしていい=会社の仕組みに近い項目】
評価制度 成果や努力の反映のされ方が、構造として変わらない
給与制度 昇給・昇格の仕組みそのものが変わらない
仕事の配分 業務量の割り振り方が、担当者が変わっても変わらない
会社文化 意思決定の仕方や、上下関係の空気が根付いている
【決め手にすると後悔しやすい=一時的・個別的な項目】
繁忙期のつらさ 時期が過ぎれば落ち着く可能性がある
特定の上司との相性 異動や人事異動で状況が変わる可能性がある
一時的なプロジェクトの負荷 終了すれば負担が減る可能性がある
たとえば「今の上司と合わない」という不満は、上司が異動すれば解消する可能性があります。一方で「評価制度そのものが年功序列で、成果を出しても給与に反映されない」という不満は、上司が変わっても解消しません。前者を決め手にすると、転職後に別の理由で同じような後悔をする可能性がありますが、後者は会社を変えない限り繰り返されます。
自分でできる最後のテスト
判断に迷ったら、次の1文を自分に問いかけてみてください。
「このままあと半年、今の状態が続いたとして、それを受け入れられるか」
受け入れられると感じるなら、その不満は一時的なものか、我慢できる範囲である可能性があります。受け入れられないと感じるなら、それは会社の仕組みに関わる、変わりにくい問題である可能性が高くなります。
このテストを、書き出したデメリットの項目それぞれに当ててみてください。半年後も受け入れられない項目が1つでも残れば、それが今回の決め手です。
半年後も受け入れられるかどうか、 自分では冷静に判断しづらいこともあります。
まだ転職すると決めていない段階でも、 状況を一緒に整理する相談ができます。
それでも1つに絞れない場合
半年後のテストをしても、複数の項目が同じくらい重く感じられることもあります。その場合、無理に自分一人で結論を出そうとせず、次のような進め方も検討してください。
書き出した内容を信頼できる人に見せて、外から見た意見をもらう。情報収集だけを先に進め、実際の求人を見ながら、今の会社にはない選択肢の解像度を上げる。専門家に相談し、自分では気づいていない偏りがないかを確認してもらう。
決め手が見つからないまま時間だけが過ぎるより、第三者と話すことで、自分では見えていなかった軸が見えてくることがあります。
SONOSAKIではこう考える
転職の決め手を、「メリットの数がデメリットより多いかどうか」では見ません。
会社文化、評価制度、仕事の配分、上司のマネジメント、人間関係、給与制度、勤務時間、育成環境、本人との相性——これらのうち、個人の努力や我慢では動かせない仕組みに関わる項目が1つでも今の不満の核にあるなら、それが決め手になり得ると考えています。逆に、担当者や時期が変われば解消する項目を決め手にしてしまうと、転職しても同じような迷いを繰り返すことになりかねません。
次に確認したいこと
→ メリット・デメリットの整理そのものから始めたい 転職のメリット・デメリットを整理して、残るか決める方法
→ 今のモヤモヤが、会社を変えないと解消しないものか確認したい 仕事のモヤモヤ、今の会社で変えられる?変えにくい?原因別の見極め方
→ 転職を進める方向に決まった場合、次の会社選びの条件を整理したい 転職の軸が決まらない人へ|「譲れない条件」の決め方3ステップ
→ 転職回数がこれ以上増えることが不安な場合の会社選びを知りたい 転職回数をこれ以上増やしたくない人が、次の会社選びで確認すべきこと
書き出した項目のどれが「時間が経っても変わらないもの」なのか、自分だけでは切り分けにくいこともあります。整理した内容をそのままLINEで見せてもらえれば、一緒に決め手を探します。転職すると決めていない段階でも構いません。