仕事のモヤモヤ、今の会社で変えられる?変えにくい?原因別の見極め方
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仕事のモヤモヤの原因が見えてきたら、次に確認すべきは「その原因は今の会社で変えられるものか」という点です。結論から言うと、原因が「人(上司・同僚との相性)」に近いものは相談や環境調整で変わる余地があり、「仕組み(評価制度・給与体系・会社の文化)」に近いものは、個人の努力だけでは変えにくい傾向があります。この見極めを飛ばして「転職すべきか」を考えると、判断がぶれやすくなります。
この記事では、モヤモヤの原因を「変えられる可能性が高いもの」「変えにくいもの」に分ける具体的な視点と、それぞれに対する今日からできる行動、見極めた後の進め方を解説します。
原因が分かっても、次の判断で迷う理由
仕事で毎日モヤモヤする原因は?6つの原因と整理の仕方では、業務内容・裁量・人間関係・評価・キャリア・働き方という6つの原因を紹介しています。原因を特定できても、多くの人はそこで立ち止まってしまいます。「原因は分かったけれど、これは今の会社で変わるものなのか、それとも変わらないものなのか」という、次のステップの判断軸がないためです。
原因の種類を把握するだけでは、「今の会社に残るべきか」「転職すべきか」の判断はできません。原因が「変えられる性質のものか」を見極めることが、次の一歩を決めるための鍵になります。
変えられる可能性が高い原因
1.業務量や担当業務の偏り
業務の割り振りが特定の人に偏っている、担当業務が自分の得意分野と合っていないといった原因は、上司への相談や担当替えによって変わる可能性があります。会社の制度そのものを変える必要がなく、個別の調整で対応できることが多いためです。
2.特定の人との関係性
上司や同僚との相性が主な原因である場合、その人自身の異動や、自分の異動、関わる頻度の調整によって状況が変わることがあります。上司と合わないのは甘え?辞める前に確認したい6つのことでは、上司との相性を見極める方法を詳しく解説しています。
3.情報不足によるもの
評価基準やキャリアパスが「分からない」ことがモヤモヤの原因になっている場合、上司や人事に直接確認するだけで、状況の見え方が変わることがあります。分からないことへの不安は、情報が明らかになるだけで軽減されることが少なくありません。
変えにくい原因
1.評価制度・給与体系そのもの
評価の仕組みや給与のテーブルは、個人の相談だけで変わるものではなく、会社全体の制度として固定されていることがほとんどです。頑張っているのに報われないと感じる5つの理由でも触れているように、制度そのものに構造的な課題がある場合、改善には時間がかかるか、そもそも変わらないことがあります。
2.会社の文化・風土
意見を言いにくい雰囲気、変化を歓迎しない社風といった文化的な要素は、個人の働きかけだけで変えることが難しい領域です。文化は特定の制度よりもさらに根深く、時間をかけても変わらないことが珍しくありません。
3.業界・事業構造による制約
会社の属する業界の慣習や、事業の特性上どうしても発生する繁忙期・業務量など、会社の努力だけでは解消できない構造的な要因もあります。仕事が終わらなくて辛いと感じたら|残業が続くときに確認したいことでは、こうした構造的な業務量の問題について詳しく解説しています。
原因を見極める3つの質問
自分のモヤモヤの原因が、変えられるものか変えにくいものかを判断するために、次の質問を使ってみてください。
- その原因は、特定の個人の行動や配置に紐づいているか、それとも会社全体の仕組みに紐づいているか:個人に紐づく場合は変わる可能性が高く、仕組みに紐づく場合は変わりにくい
- 同じ悩みを抱えている人が、社内に複数いるか:複数いる場合は構造的な問題である可能性が高く、一人だけの場合は個別調整で解決できることもある
- 過去に同様の相談をして、実際に変化があった例を見聞きしたことがあるか:前例がある場合は変わる可能性を示す材料になる
たとえば、「担当業務が忙しすぎる」という悩みが、自分の部署だけでなく会社全体で常態化している場合、それは個人の相談だけでは解決しにくい構造的な問題である可能性が高いといえます。一方、「自分の担当だけ業務量が多い」という場合は、業務の再配分によって変わる余地があります。
今日からできること
大きな決断をする前に、今日からできる小さな整理から始めてみてください。
- 原因を「個人に紐づくもの」と「仕組みに紐づくもの」に分けて書き出す:先ほどの質問を使って、一つずつ仕分けしてみる
- 変えられる可能性が高いものから、実際に相談してみる:小さな相談から始めることで、会社の対応度合いも見えてくる
- 相談した結果を記録しておく:相談しても変わらなかった場合、それ自体が「変えにくい原因だった」という判断材料になる
相談しても変わらなかった場合
変えられる可能性が高いと思って相談しても、実際には変化が見られないこともあります。その場合は、次のように考えてみてください。
- 一度の相談で結論を出さず、時間を置いて再度確認してみる
- 相談する相手を変えてみる(直属の上司以外に、人事や他の管理職に相談するなど)
- それでも変化がない場合は、「変えにくい原因」として扱い、環境を変える選択肢を検討する
仕事のモヤモヤは転職で解決する?辞める前に分けたい3つの原因では、転職によって解決する原因なのかどうかをさらに詳しく整理する方法を解説しています。
転職を考える場合に確認したいこと
原因が「変えにくいもの」だと判断した場合、環境を変えることも現実的な選択肢になります。ただし、次の会社で同じ問題を繰り返さないために、次の点を確認しておくことをおすすめします。
- 評価制度や給与体系が、自分の希望する働き方と合っているか
- 会社の文化や風土が、事前に確認できる範囲で自分に合っていそうか
- 業界特有の構造的な負担(繁忙期など)が、許容できる範囲か
自分に合う会社がわからない人へ|仕事内容より先に確認したい4つの相性では、文化・評価・人間関係・環境という4つの観点で会社を選ぶ方法を詳しく解説しています。転職活動をどう進めればよいか迷う場合は、転職活動、何から始めればいいかわからない人へも参考にしてください。
なお、特に大きな不満があったわけではなく、なんとなく「このままでいいのか」と感じている場合は、会社に不満はないのに転職したいと感じるのはなぜ?よくある4つの背景も参考にしてください。
よくある質問
原因が複数あり、変えられるものと変えにくいものが混ざっています。どうすればいいですか?
複数の原因が同時に存在することは珍しくありません。その場合は、変えられる可能性が高いものから優先的に相談・対処し、それでも残る変えにくい原因の大きさによって、環境を変えるかどうかを判断することをおすすめします。
「変えにくい」と判断したのに、実は変えられたというケースはありますか?
あります。特に、担当者や経営層が変わったタイミングで、これまで変わらなかった制度や文化が見直されることもあります。「変えにくい」という判断は、あくまで現時点での見立てであり、状況によって変わる可能性があることも念頭に置いてください。
相談する前に、何を準備しておくとよいですか?
「何に困っているか」「どう変わってほしいか」を具体的に言葉にしておくと、相談がスムーズに進みます。感情的な訴えだけでなく、事実と要望をセットで伝える準備をしておくことをおすすめします。仕事のモヤモヤを上司に伝えたい人へ|言い方と伝える前の準備では、伝え方の型をより詳しく解説しています。
「変えられる」「変えにくい」の判断を誤ることはありますか?
あります。特に、入社間もない時期は、社内の制度や文化についての情報が少なく、正確に見極めることが難しい場合があります。判断に自信が持てないときは、先輩や同僚など、社内の事情に詳しい人に意見を聞いてみることも有効です。
見極めることの本当の意味
「変えられるか、変えにくいか」を見極める作業は、単に転職するかどうかを決めるためだけのものではありません。この見極めそのものが、自分の状況を客観的に理解するための重要なプロセスです。
モヤモヤを抱えたまま漠然と過ごしていると、「全部がダメだ」「何も変わらない」というように、状況を実際以上に悪く捉えてしまうことがあります。原因を一つずつ仕分けていく作業を通じて、「ここは変えられる」「ここは難しい」という具体的な地図ができあがると、感情に振り回されず、次の一歩を選びやすくなります。
見極めた結果、今の会社に残るという結論に至ることもあれば、環境を変えるという結論に至ることもあります。どちらの結論であっても、根拠を持って選んだ選択は、納得感のあるものになりやすいという点で共通しています。