定時で帰りたいのに、なぜか帰れない|「みんな残業したい」は思い込みかもしれません
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今日の仕事は、もう終わっている。
でも、パソコンの画面を眺めたまま、席を立てない。
周りを見ると、まだ誰も帰る気配がない。
「自分だけ先に帰ったら、どう思われるだろう」
結論
その空気は、あなたの思い込みだけで作られているわけではありません。ただし、周り全員が「残業したい」と思っているとは限りません。むしろ、その場にいる全員が同じように「自分だけ帰りづらい」と感じている可能性があります。
その残業、誰も望んでいないかもしれない
社会心理学には、「多元的無知」と呼ばれる現象があります。
自分は本当はこう思っていないのに、「周りはみんなこう思っているはずだ」と誤解してしまう状態のことです。
職場の残業に当てはめると、こうなります。
自分:本当は定時で帰りたい
↓
でも、周りは残業したそうに見える
↓
「自分だけ帰るのは浮く」と感じて残業する
↓
その姿を見た隣の人も、同じように感じて残業する
一人ひとりは帰りたいと思っているのに、お互いの「残業したそうな姿」だけを見て、全員が空気を強化し合っている。そんな状態が、実際に起こり得ます。
出典:社会心理学における「多元的無知」の概念(Allport, 1924などに端を発する集団心理研究)
仕事は増えた。では、評価は?
残業して埋めている時間の多くは、成果ではなく「その場にいること」です。
【積み重なっているもの】
- 職場にいる時間 ↑
- 疲労 ↑
- 帰りづらさへの気疲れ ↑
【変わっていないもの】
- 評価
- 給与
- 実際に生み出した成果
もしこの状態があと2年続いたら、あなたは何を得ていると思いますか。
「自分だけ」ではないか、まず確認する
次の質問を、自分に投げかけてみてください。
- 今日の業務は、本当に定時内に終わっていないか
- 残業している同僚に、実際に「なぜ残っているのか」を聞いたことがあるか
- 上司は、定時退社した人を明確に低く評価しているか、それとも「なんとなくそう感じている」だけか
多くの場合、「上司が定時退社を嫌っている」という確信ではなく、「嫌っているかもしれない」という推測だけで、空気に合わせてしまっています。
今日、試せること
今日、定時になったら、一度だけ「お先に失礼します」と言って帰ってみてください。
反応を確認するためだけの、小さな実験です。
明確に嫌な顔をされるのか、誰も気にしていないのか。それだけでも、今の職場の空気が「本当のルール」なのか「みんなの思い込み」なのかが、少し見えてきます。
それでも変わらない職場もある
多元的無知の可能性を確認しても、実際に「定時退社した人の評価が下がる」「露骨に態度が変わる」という会社もあります。
その場合は、思い込みではなく、実際にそういう文化がある会社だということです。個人の行動だけでは変えにくい部分になります。
SONOSAKIではこう考える
SONOSAKIは、「残業している時間の長さ」を頑張りの証明だとは考えません。
同じ仕事量をこなしているなら、それが定時内で終わる働き方の方が、本人にとっても会社にとっても健全です。
その上で、残業の空気が本当に思い込みなのか、それとも会社の構造の問題なのかを一緒に整理し、必要であれば、時間の使い方が正当に評価される会社への転職も選択肢として検討します。
残業しているのに、評価も給料も変わらない。
「このまま頑張り続けていいのか分からない」
そんな段階から相談できます。
転職すると決めていなくても大丈夫です。
次に確認したいこと
→ 仕事が終わらない状態そのものがつらい 仕事が終わらなくて辛いと感じたら|残業が続くときに確認したいこと
→ 頑張るほど仕事だけが増えていく 仕事量は増えるのに、裁量や決定権は増えない|『頑張るほど仕事が増える』がしんどい本当の理由
→ すでに頑張りすぎて疲れが限界に近い 頑張りすぎて疲れた、もう頑張りたくないと感じたら|原因は自分?上司との認識差?評価制度?会社の構造?
→ 頼まれる仕事が増えて、それが評価に繋がっているのか分からない 仕事を任されるのは、期待されているから?それとも断らないだけだから?|「便利な人」で終わらないための見分け方
その残業の空気が、思い込みなのか、今の会社の構造なのか。一人で確かめるのが難しいときは、状況をLINEで聞かせてください。今の会社で働き方を変える、異動する、転職する、どの選択肢も対等に整理したうえで、必要であれば求人のご紹介もできます。