自分は怒られていないのに、仕事に行きたくない|職場の空気がピリピリしていてつらい人へ
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自分は怒られていない。
名指しで注意されたことも、ほとんどない。
でも、少し離れた席で誰かが怒鳴られている声が聞こえると、体がこわばる。
「次は自分かもしれない」と思いながら、キーボードを打つ手が止まる。
あなたなら、これを「自分が対象じゃないんだから、気にしすぎ」で片づけますか?
結論
自分が対象でなくても、職場の緊張感に体が反応するのは自然な反応です。「対象じゃないから我慢すべき」ではありません。ただし、それが「今の職場特有の異常な状態」なのか「多少はどこにでもある範囲」なのかは、分けて考える必要があります。
「自分ごと」と「職場ぜんたいのこと」を分けて見る
同じ「職場がつらい」でも、中身は人によって違います。
仕事に行きたくない
↓
怒られているのは自分?
├ YES → 自分と相手(上司)の関係の問題
└ NO
↓
それでも体がこわばる、気が重い?
↓
YES → 職場全体の空気・緊張感の問題
自分が直接の対象でなくても、職場全体がピリピリしていれば、それだけで消耗します。これは「打たれ弱い」からではなく、緊張状態が続く場に居続けること自体の負担です。
なぜ、自分は怒られていないのに疲れるのか
理由は主に3つあります。
- 予測できない緊張:いつ誰が対象になるか分からないため、常に身構えてしまう
- 助けられない無力感:怒られている人を見ても、自分には止める手段がないと感じる
- 「次は自分かも」という連想:同じミスをしたら自分もああなる、と自分の状況に重ねてしまう
直接怒られていなくても、こうした反応が積み重なると、出勤前の気分の重さや、職場に近づくだけの緊張につながります。
「気にしすぎ」と「見過ごせない」の境界線
次のいずれかに当てはまるなら、それは気にしすぎではなく、環境として見直す材料です。
- 誰かが怒られている場面が、週に何度もある
- 怒鳴る、物に当たる、長時間拘束するなど、指導の範囲を超えた叱り方がある
- 怒られていた人が、その後も萎縮した様子が続いている
- 同じように「自分も怖い」と感じている同僚が他にもいる
- 休みの日まで、あの声のトーンを思い出すことがある
一つでも当てはまれば、性格の問題ではなく、環境側に負荷がかかっている状態です。
職場でパワハラを受けたと感じている人は、5人に1人前後
過去3年間にパワハラを受けたと感じた人は19.3%でした。
出典:厚生労働省「令和5年度 職場のハラスメントに関する実態調査」
これは「受けた」と答えた人の割合で、周りで見聞きした人の割合ではありません。ただ、5人に1人前後が経験しているなら、同じ職場のどこかに対象になっている人がいても、珍しいことではないと分かります。自分が対象でなくても、その空気の中で働いていること自体が負担になっていておかしくありません。
これは「パワハラ」ですか、と聞かれたら
自分や同僚が受けている叱責が、法律上パワハラにあたるかどうかは、専門的な判断が必要です。SONOSAKIは、個別の状況について「これはパワハラです」と断定する立場にはありません。
厚生労働省は、職場のパワーハラスメントを、①優越的な関係を背景にしていること、②業務上必要な範囲を明らかに超えていること、③働く環境が悪化していること、の3つがすべて重なる言動と定義しています。
出典:厚生労働省「あかるい職場応援団」
法的にどう分類されるかとは別に、キャリアの相談としてはもう一つ問いがあります。「この職場の空気の中で、これからも働き続けたいか」です。
「自分の受け止め方の問題なのか、職場の環境の問題なのか分からない」
という人もいると思います。
転職すると決めていなくても大丈夫です。今の職場の状況を聞きながら、一緒に整理できます。
今日からできること
今日、職場で一番緊張がゆるんだ瞬間はいつだったか、一つだけ思い出してみてください。
昼休み、特定の人と話しているとき、在宅の日、特定の作業をしているとき。逆に、緊張がゆるむ瞬間があるということは、職場のすべてが常にピリピリしているわけではない、ということでもあります。
その瞬間がほとんど無かった、あるいは思い出せなかった場合は、それだけ今の環境の負荷が大きいというサインです。
今、選べる手段
- 社内で相談する:人事や、直属の上司以外の相談窓口
- 距離を取る工夫をする:緊張が強い時間帯に、席を外す用事を作るなど
- 異動を相談する:同じ会社でも部署を変えることで空気が変わる場合がある
- 外部の窓口に相談する:厚生労働省の総合労働相談コーナーなど、社外の公的な相談先もある
- 環境を変える:社内での改善が難しい場合、転職も選択肢に入る
どれか一つが正解ではなく、今の状況によって組み合わせが変わります。
SONOSAKIではこう考える
SONOSAKIは、「自分が怒られているわけじゃないから、我慢して当然」とは考えません。
職場全体の緊張感は、直接の対象になっていない人の体調や意欲にも影響します。だからといって、すぐに転職を勧めるわけでもありません。今の会社に残る、距離を取る工夫をする、異動する、転職する。どれも対等な選択肢として、今の状況から一緒に整理します。
次に確認したいこと
→ 自分が直接、上司に怒られてばかりでつらい 上司に怒られてばかりで辛いと感じたら|考え方の整理と対処法
→ 怒鳴られてはいないが、上司の機嫌をいつも気にしている 仕事に行きたくないのは、職場で気を使いすぎているから?|「これってハラスメント?」と思ったときの見分け方
→ 客からの理不尽さがつらい お客様の理不尽な要求で仕事に行きたくない|「カスハラ」、会社は守ってくれる?
→ 特定の人ではなく、人間関係そのものが理由で辞めたいか迷っている 仕事を辞めたい理由が人間関係だけでも、転職していい?|「次も同じだったら」が怖い人へ
今の職場の空気が、我慢の範囲なのか、見直した方がいいものなのか。一人で判断がつかないときは、状況をLINEで聞かせてください。今の会社に残る、距離を取る、異動する、転職する、どの選択肢も対等に整理したうえで、必要であれば求人のご紹介もできます。