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頑張っても給料が上がらないのは、あなたのせいとは限らない|会社の賃金構造を見分ける視点

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SONOSAKI編集部公開日:2026-08-26更新日:2026-08-26

頑張っても給料が上がらないのは、あなたのせいとは限らない|会社の賃金構造を見分ける視点

頑張っても給料が上がらないのは、努力不足とは限りません。会社の賃金体系が「個人の成果で決まる仕組み」か「勤続年数や年齢を軸にした仕組み」かによって、頑張りが給料に反映されやすいかどうかは大きく変わります。「もっと頑張ればいつか給料が上がる」と考え続ける前に、自分の会社がどちらの構造かを見分けることが先です。

「もっと頑張ればいつか」の前に、会社の構造を疑っていい

同じだけ成果を出しても、給料が大きく変わる会社と、ほとんど変わらない会社があります。その差は、多くの場合、本人の頑張りの量ではなく、会社がどういう賃金の決め方をしているかに由来します。

一次情報:年功的な賃金体系は、上昇幅そのものが鈍化している

令和7年版「労働経済の分析」(2025年9月30日公表)では、年功的な賃金体系のもとでの賃金上昇幅が鈍化していることが指摘されている。転職者の増加とともに、新卒採用から継続して同一企業に勤務する「生え抜き社員」の割合が低下していることと関連しているとされる。

出典:厚生労働省「令和7年版 労働経済の分析」(2025年9月公表)。本記事では公表ページおよび報道内容を通じて確認しており、白書本文のPDFは画像データを含むため直接の文言確認はできていません。

つまり、「勤め続ければ給料は上がる」という前提そのものが、以前より弱くなってきています。年功的な仕組みの会社にいるほど、頑張りだけで給料が上がることを期待しにくくなっている可能性があります。

会社の賃金体系を4つに分けて見る

自分の会社がどのタイプに近いか、次の観点で確認してみてください。

① 自分の評価を上げれば給与が上がる会社 評価と昇給が明確に連動しており、成果を出すほど給与レンジの中で上がっていく仕組みです。この場合、頑張りの方向を評価基準に合わせることが有効です。

② 評価されても給与レンジ自体が低い会社 個人の評価は反映されるものの、そもそも会社全体の給与水準や昇給の原資が低く、評価が上がっても上昇額が小さい場合です。

③ 業界・職種の賃金構造による会社 会社の努力ではなく、業界全体の給与水準や商習慣によって、昇給の伸びしろが元々小さい場合です。

④ 年功的な仕組みが中心の会社 勤続年数や年齢が昇給の主な基準になっており、個人の成果が給与にすぐには反映されにくい会社です。

①は今の会社での頑張り方を調整する余地がありますが、②③④は、個人の努力だけでは変えにくい構造です。

SONOSAKIではこう考える

SONOSAKIでは、「もっと頑張ればいつか給料が上がる」と考え続ける前に、今の会社で上がる余地があるかどうかと、同じ経験が外の市場でどう評価されるかの両方を見るべきだと考えます。転職するかどうかは、その後に決めればいいことです。会社の構造そのものが要因になっている場合、頑張りの量を増やすことよりも、構造ごと変えるかどうかの判断のほうが優先度は高くなります。

たとえば、生産管理職のQさんの場合。担当ラインの効率化を実現し、上司からも評価されていましたが、給与にはほとんど反映されませんでした。人事に確認したところ、Qさんの会社は等級ごとに昇給額の上限が決まっており、個人の成果がどれだけ大きくても、その等級の上限を超えて給与が上がる仕組みがないことが分かりました。Qさんが動いたのは、今の等級のまま成果を積み増すことではなく、上位等級への異動条件を確認することでした。

今の会社でできること、次に確認すること

自分の会社がどのタイプかによって、次の一歩は変わります。①であれば評価基準に沿った頑張り方の調整、②③④であれば、今の会社での昇給の上限を人事や上司に確認し、同時に自分の経験が他社でどう評価されるかを知っておくことが、判断材料になります。同僚と比較して評価に納得がいかない場合は、仕事量は自分の方が多いのに、なぜ評価は「あの人」の方が高いのか、給与そのものへのモヤモヤを整理したい場合は、給与・待遇にモヤモヤしたら|我慢すべきか判断する前に確認したいこと、20代でこのまま働き続けて大丈夫か気になる場合は、20代で給料が低い。このまま働き続けて大丈夫?|転職する前に見ておきたいことも参考になります。転職して収入が下がる不安がある場合は、転職して収入・待遇が下がるかもしれない不安、どう向き合う?もあわせてご覧ください。内定が出た後の年収交渉の伝え方に迷う場合は、転職の年収交渉、何をどう伝えればいい?|言い出しにくさと、確認しておきたいことも参考になります。

この記事の要点

  • 頑張っても給料が上がらないのは、努力不足ではなく会社の賃金構造による場合がある
  • 厚生労働省「令和7年版 労働経済の分析」でも、年功的な賃金体系の上昇幅の鈍化が指摘されている
  • 会社の賃金体系は「評価連動型」「給与レンジが低い」「業界構造による」「年功型」の4つに分けて見ると、頑張りが反映されやすいかどうかが分かる
  • 評価連動型以外は、頑張りの量を増やすより構造そのものへの向き合い方を考えることが優先される
  • 今の経験なら他社でどれくらいの選択肢があるか知りたい場合、求人・企業の話までLINEで相談できます。転職すると決めていなくても大丈夫です

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