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転職して収入・待遇が下がるかもしれない不安、どう向き合う?

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SONOSAKI編集部公開日:2026-08-13更新日:2026-08-13

転職して収入・待遇が下がるかもしれない不安、どう向き合う?

転職したい気持ちがあっても、「収入や待遇が今より悪くなったらどうしよう」という不安から、動けなくなってしまう人は少なくありません。結論から言うと、実際のデータを見ると、転職によって賃金が「増加」した人は「減少」した人より多い傾向にありますが、これは全員に当てはまるわけではなく、業界・職種・応募先の選び方によって結果は変わります。不安の正体を分解し、下がるリスクを減らすための確認ポイントを押さえることが、この不安との向き合い方になります。

この記事では、収入・待遇への不安の背景にある要素と、公的データから分かること、下がるリスクを減らすために今日からできること、それでも下がる可能性がある場合の考え方を解説します。

収入・待遇への不安は珍しくない

生活に直結する収入は、転職を検討する際に最も現実的な不安要素の一つです。「今より条件が悪くなるくらいなら、今のままの方がいいのでは」という考えが、転職を踏みとどまらせる大きな理由になっている人は多くいます。

この不安自体は、生活を大切にする慎重な姿勢の表れであり、悪いものではありません。大切なのは、漠然とした不安のまま判断するのではなく、実際の傾向やリスクを減らす方法を知った上で考えることです。

実際のデータから分かること

厚生労働省の「令和6年雇用動向調査」(2025年11月公表)によると、転職入職者(転職によって新しい会社に入った人)の賃金は、前職と比べて「増加」した割合が40.5%(前年比3.3ポイント上昇)、「減少」した割合が29.4%(前年比3.0ポイント低下)となっています。

このデータから読み取れるのは、転職によって収入が増える人の割合が、減る人の割合を上回っているという傾向です。ただし、これは「転職すれば必ず収入が上がる」という意味ではありません。約3割の人は収入が減少しているという事実も、同時に受け止める必要があります。つまり、転職による収入の変化は、個人の選び方や状況によって結果が分かれるということです。

出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(厚生労働省公式サイト

収入・待遇が下がりやすいケースと、上がりやすいケース

収入が下がりやすい傾向があるケース

  • 未経験の分野へ大きくキャリアチェンジする場合
  • 転職理由が「今の環境から早く抜け出したい」という焦りが強い場合
  • 求人票の給与条件を十分に確認せず、勢いで決めてしまう場合

収入が上がりやすい傾向があるケース

  • これまでの経験やスキルを活かせる同職種・同業界への転職
  • 複数の求人を比較し、条件交渉の余地を持って進めた場合
  • 人手不足が続く業界・専門性の高い職種への転職

未経験転職が不安な人へ|失敗しないために確認したい6つのことでは、未経験分野への挑戦で意識したいポイントを詳しく解説しています。

下がるリスクを減らすために今日からできること

大きな決断をする前に、今日からできる小さな準備から始めてみてください。

  • 今の年収を正確に把握する:基本給だけでなく、賞与、手当、福利厚生まで含めた総支給額を確認する
  • 応募先の給与条件を具体的に確認する:求人票の給与レンジだけでなく、面接で提示される可能性のある金額を早い段階で確認する
  • 同業種・同職種の給与相場を調べる:客観的な情報と比較することで、提示された条件が妥当かどうか判断しやすくなる
  • 生活に必要な最低限の収入ラインを明確にしておく:「ここまでは下げられない」という基準を先に決めておく

収入以外の待遇も含めて判断する

収入の金額だけに注目すると、他の重要な条件を見落とすことがあります。

  • 賞与や退職金制度の有無
  • 残業時間や休日日数など、実質的な時間あたりの条件
  • 昇給・昇格の仕組みが明確か

転職して後悔しないか不安な人へ|後悔しやすい3つのパターンと防ぎ方でも解説しているように、条件を十分に確認しないまま決めることが、後悔につながりやすいパターンの一つです。金額だけでなく、総合的な待遇として比較することをおすすめします。

それでも収入が下がる可能性がある場合

準備をしても、応募先によっては収入が下がる可能性が残ることもあります。その場合は、次のように考えてみてください。

  • 一時的な収入減であっても、その後のキャリアパスや成長機会につながる見込みがあるか
  • 収入以外の面(働き方、人間関係、評価制度など)で得られるものが、収入減を上回るか
  • 家計の見直しなど、生活面での調整が現実的に可能か

転職を考えているが、家族に反対されそうで言えない人へでは、収入面の変化について家族に説明する際の準備方法も解説しています。収入以外の要素も含めて自分に合う会社かどうかを見極めたい場合は、自分に合う会社がわからない人へ|仕事内容より先に確認したい4つの相性も参考にしてください。

同じ収入への不満を理由に転職を繰り返してしまうケースもあります。転職を繰り返す人の特徴とは?また失敗しないために考えたい5つのことでは、条件面だけを理由にした転職が繰り返されやすい背景についても解説しています。収入への不満が、実は評価制度への不透明感から来ている場合は、給与・待遇にモヤモヤしたら|我慢すべきか判断する前に確認したいことで、今の会社の中でできる整理方法を紹介しています。

一人で判断が難しい場合

収入・待遇の見通しを一人で正確に判断することは、簡単ではありません。応募先の業界水準や、自分の経験がどの程度評価されるかは、外部の情報や第三者の視点があった方が、より現実的に見えてくることがあります。

転職すると決めていない段階でも、今の年収や希望条件を踏まえて、実際にどのくらいの求人があるのか、収入面でどんな選択肢があるのかを相談することができます。転職活動、何から始めればいいかわからない人へでは、情報収集から進める具体的な手順を解説しています。

よくある質問

転職すると、必ず収入は上がりますか?

必ず上がるとは限りません。厚生労働省の調査でも、転職者の約3割は賃金が減少しているというデータがあります。応募先の業界・職種や、これまでの経験の活かし方によって結果は変わります。

未経験の分野に挑戦したいのですが、収入は下がりますか?

未経験分野への転職では、経験を積む段階として一時的に収入が下がる可能性があります。ただし、人手不足が続く業界では、未経験者にも比較的高い条件を提示する求人もあるため、一律に下がるとは限りません。

収入交渉は転職活動の中でできますか?

多くの場合、内定後の条件面談などで、給与に関する相談や交渉の機会があります。事前に希望条件を整理しておくことで、交渉の場でも具体的に伝えやすくなります。

一時的に収入が下がっても、転職した方がいい場合はありますか?

原因によります。今の職場の人間関係や評価制度に強いストレスを感じ続けている場合、一時的な収入減があっても、心身の負担が軽減されることで、長期的にはプラスに働くこともあります。収入だけでなく、心身への影響も含めて総合的に判断することをおすすめします。

収入への不安を、情報不足のまま放置しない

収入・待遇への不安は、多くの場合、具体的な情報が不足していることでより大きく感じられます。「下がるかもしれない」という漠然とした不安のまま転職に踏み切れずにいると、本来得られたかもしれない選択肢を検討する機会自体を逃してしまうこともあります。

大切なのは、不安を無理に消そうとすることではなく、根拠のある情報をもとに、現実的な見通しを立てることです。今の年収を正確に把握し、応募を検討している業界・職種の相場を調べ、複数の求人を比較する準備を進めることで、「なんとなく怖い」という感覚は、「これなら判断できる」という具体的な材料に変わっていきます。

収入は生活の土台であると同時に、働き方全体を構成する要素の一つでもあります。金額だけにとらわれすぎず、自分にとって納得できるバランスを見つけていく視点を持ってみてください。

この記事の要点

  • 転職による収入変化への不安は、生活を大切にする慎重さの表れであり、珍しいことではない
  • 厚生労働省の調査では、転職者の賃金は「増加」が40.5%、「減少」が29.4%(令和6年調査)
  • 経験を活かせる転職や複数求人の比較は、収入が上がりやすい傾向がある一方、未経験分野への挑戦は下がりやすい傾向がある
  • 今の年収の正確な把握や、業界水準の確認など、今日からできるリスク軽減策がある
  • 収入だけでなく、賞与・昇給の仕組み・働き方も含めて総合的に判断することが重要

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