稼げる仕事に転職したい。でも自分には無理?|年収を上げたい人が面接前に見るべきこと
コラム一覧へ戻る稼げる仕事に転職したい。でも自分には無理?|年収を上げたい人が面接前に見るべきこと
年収300万円の人と、年収500万円の人。
能力には、200万円分の差があるのでしょうか。
結論
必ずしもそうとは限りません。年収は、本人の能力よりも「どの業界・会社・職種にいるか」で大きく変わります。稼げる仕事に挑戦する前に見るべきは、自分の能力を疑うことより、今いる場所です。
見るべきは「もっと頑張る」ではなく「どこにいるか」
同じような経験や努力量でも、給料は次の要素で変わります。
- 業界:業界全体の給与水準そのものが違う
- 職種:同じ業界でも、職種によって評価される成果が違う
- その会社で、どこまで給料が上がりそうか:同じ職種でも、会社ごとに上限が違う
- 自分の経験:これまでの経験がどこまで評価対象になるか
- 評価制度:成果が給与に反映される仕組みがあるか
- 昇給の仕組み:昇給が何を基準に決まるか
「頑張れば稼げる」の前に、そもそも頑張りが反映されやすい場所にいるかどうかを確認する価値があります。
データ:業界が違うだけで、月収は10万円以上変わることがある
産業別の給与額(月額)を比べると──
電気・ガス・熱供給・水道業 約44.4万円
宿泊業,飲食サービス業 約27.7万円
その差、月額で約17万円。年間にすると200万円前後の開きです。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」
これは業界全体の平均で、個人の経験や職種によって変わる概算ですが、「どの業界にいるか」だけでこれだけの差が出るのは事実です。
今の会社と、検討している会社を並べてみる
「なんとなく良さそう」で終わらせず、次の3つを両方の会社で埋めてみてください。
【今の会社・業界】
- 月収の目安 → この先、どこまで上がりそうか
- 昇給ペース → 何をすれば上がるか
- 経験 → 3年後に何が身につくか
【検討している会社・業界】
- 月収の目安 → 入社時はいくらか
- 昇給ペース → 何を評価されるか
- 経験 → その経験は次の会社でも使えるか
埋めてみて分からない項目があれば、それはそのまま面接で確認できる質問になります。
「自分には無理」と思う前に、今の経験を分解する
未経験の業界に挑戦する場合、実務経験がないことばかり気になるかもしれません。ですが、多くの会社が見ているのは、経験そのものより「今の仕事でどう成果を出してきたか」です。
たとえば──
- 接客業で培った、初対面の相手との対応力
- 事務職で身につけた、ミスのない正確な処理能力
- 現場で鍛えた、限られた時間の中で優先順位をつける力
こうした力は、業界を変えても評価されることがあります。「経験がないから無理」ではなく、「今の経験のどこが次の業界でも通用するか」を、まず自分の仕事を分解して考えてみてください。
面接は「採用される場」だけじゃない
面接は、自分を採用してもらう場所であると同時に、応募者側が「この会社に入ったら、本当に今より稼げるのか」を確認する場所でもあります。
とくに業界を変える場合は、給与だけでなく、次のような質問も手がかりになります。
- 「この職種の経験は、他の業界に移っても通用する内容でしょうか」
- 「同じ職種で、他の業界から中途入社した方はいますか」
- 「中途入社した方は、最初どんな仕事を任されることが多いですか」
- 「この仕事で3年経験すると、どんな力が身につきますか」
- 「繁忙期はどのくらい残業がありますか」
給与の話だけで終わらせず、入社後の働き方まで想像できる質問を組み合わせることが、面接を「確認の場」として使うコツです。
「今の経験なら、他の会社でどれくらい評価される?」
「未経験でも条件を上げられる仕事はある?」
そんな段階から相談できます。
必要であれば、実際の求人も一緒に見ていきます。
年収が上がっても、それだけでは判断できない
たとえば、年収が50万円上がる転職だったとします。それでも──
【増えたもの】
- 残業 ↑
- 休日の連絡 ↑
- 通勤時間 ↑
【変わらなかった、または減ったもの】
- 人間関係の負担
- 家族・自分の時間 ↓
このパターンなら、それが本人にとって本当に良い転職かは分かりません。年収の数字だけでは、良い転職かどうかは判断できないということです。
次に確認したいこと
→ 評価制度や昇給の基準そのものを詳しく確認したい 評価してくれる会社の見分け方|求人票と面接で確認すべきポイント
→ 面接での質問の仕方をさらに広げたい 面接の逆質問で「求人票では分からない実態」を見抜く方法|転職を繰り返さないための質問リスト
→ 今の会社の賃金の仕組みそのものを詳しく知りたい 頑張っても給料が上がらないのは、あなたのせいとは限らない|会社の賃金構造を見分ける視点
→ 転職で収入が下がる不安がある 転職して収入・待遇が下がるかもしれない不安、どう向き合う?
SONOSAKIではこう考える
SONOSAKIでは、「もっと稼ぎたいならもっと努力する」だけでは考えません。
同じ努力でも、業界・会社・評価制度によって返ってくるものは変わります。だから、自分の能力が足りないのかだけでなく、今いる場所では、その能力にいくら払われるのかを見ます。
ただし、年収が上がることだけを良い転職とも考えていません。給与に加えて、働く時間、人間関係、仕事内容、これから身につく経験、プライベートの時間まで含めて、初めて判断できるものだと考えています。
今の経験で、実際どれくらいの年収を狙えそうか。未経験でも今より条件を上げられる仕事があるか。年収は上げたいけれど、プライベートも大事にしたい。そんな段階からでも、自己整理だけの相談で構いません。簡単な職歴と希望条件をLINEで送ってもらえれば、一緒に整理します。転職すると決めていなくても大丈夫です。必要であれば、実際の求人もご紹介します。