退職を伝えたら引き止められた。心が揺れている人へ
コラム一覧へ戻る退職を伝えたら引き止められた。心が揺れている人へ
「辞めます」と伝えた、その翌日。
上司に呼び出されて、こう言われた。
「給料のことなら、なんとかできるかもしれない」
固まっていたはずの決意が、その一言で急に揺らぎ始めた。
結論
引き止めで提示される条件の多くは、退職を申し出て初めて動いたものです。その条件が、退職を考え始めた本来の理由をどこまで解決するのかを確認しないまま受け入れると、同じ不満が形を変えて繰り返されることがあります。
なぜ引き止められると心が揺れるのか
引き止められると心が揺れるのは、意志が弱いからではありません。「自分は必要とされている」と感じられること、そして転職という大きな決断の重さから一時的に逃れられることは、誰にとっても心地よいものだからです。
ただし、この「心地よさ」と、退職を考え始めた本来の理由が解決されるかどうかは、別の問題です。
引き止めの条件を受け入れる前に確認したいこと
- 提示された条件は、退職を考え始めた理由そのものを解決するものか
- その条件は、いつ・どのように実現されるか具体的に示されているか、それとも口約束にとどまっているか
- 条件が実現しても、働く場所・人間関係・仕事内容は基本的に変わらないままか
たとえば、退職理由が「評価されないこと」だった場合、昇給という条件は一時的に不満を和らげますが、評価の仕組みそのものが変わらなければ、同じ不満は数ヶ月後にまた顔を出す可能性があります。逆に、部署異動や業務内容の変更など、不満の根本に触れる条件であれば、受け入れる価値は十分にあります。
引き止めを受け入れるべきか、 断って転職を進めるべきか、 一人で判断するのは難しいことがあります。
今の状況を話してもらえれば、 一緒に整理します。
「今回だけの特別対応」が意味すること
引き止めの条件が、これまで求めても得られなかったものである場合、なぜ辞めると言うまで動かなかったのかを考える価値があります。会社の仕組みとして評価や配置を見直す文化があるのか、それとも「辞める」という強いカードを切らない限り動かない文化なのかによって、この先も同じことが繰り返されるかどうかが変わってきます。
SONOSAKIではこう考える
引き止めを受けるか、断って転職を進めるかを、どちらか一方が正解だとは考えていません。SONOSAKIは転職を強制しません。今の会社に残る、部署を異動する、条件を交渉する、転職するといった選択肢を、対等な選択肢として一緒に整理します。大事なのは、提示された条件が、あなたが退職を考え始めた本来の理由をどこまで解決するかを見極めることです。
次に確認したいこと
→ 退職をまだ言い出せていない場合はこちら 退職を言い出せない人へ|円満に伝えるための準備と伝え方
→ 転職のメリット・デメリットを整理して判断したい 転職のメリット・デメリットを整理して、残るか決める方法
→ 状況を伝えても変わらない場合の見切りの付け方を知りたい 評価されない会社に見切りをつけるべき?|伝えたのに変わらなかったときの判断基準
→ 何が転職の決め手になるか、判断軸を整理したい 転職の決め手が分からない人へ|メリット・デメリット比較の後に効く、最後の判断基準
引き止めを受けるかどうかの判断は、感情が大きく動いているときほど一人では難しいものです。今の状況と、退職を考え始めた本来の理由を話してもらえれば、一緒に整理します。転職すると決めていない段階でも構いません。