仕事にモヤモヤする。でも何が嫌なのか分からない人へ|3分でできる整理
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人間関係が最悪なわけじゃない。仕事内容も嫌いじゃない。給料だって、極端に低いわけじゃない。
なのに、なんとなく毎日モヤモヤする。
「甘えなんじゃないか」「贅沢な悩みなのかもしれない」。そう思って、誰にも言えずにいる人は少なくありません。この記事では、原因を先に決めつけるのではなく、まず3分でできる書き出しから始めて、自分でも気づいていなかったモヤモヤの正体を浮かび上がらせる方法を紹介します。
なぜ「何が嫌か」が分からなくなるのか
理由がはっきりしている不満は、案外つらくありません。「残業が多い」「給料が低い」なら、対処の方向がすぐに見える分、心の負担としては軽いことが多いのです。
厄介なのは、小さな違和感が積み重なって、輪郭がぼやけてしまっているケースです。一つひとつは「まあ、これくらいなら」と流してきたことが、積み重なった結果として「なんとなく嫌」という漠然とした重さだけが残る。原因が一つに絞れないからこそ、言葉にできず、人にも相談しづらくなります。
3分でできるワーク:モヤッとした瞬間を3つ書き出す
理屈で考えるより、実際の場面を思い出す方が早く見えてきます。次の3つを、紙でもスマホのメモでもいいので書き出してみてください。
- いつ? 直近1〜2週間で、モヤッとした瞬間を思い出す
- 何が起きた? そのとき、具体的に何が起きていたか
- そのとき何が嫌だった? 一言でいいので、感じたことを書く
たとえば、こんな形になります。
①月曜の朝会 ②自分の意見が最後まで聞かれずに終わった ③「どうせ言っても変わらない」と思った ①水曜の夕方 ②急な差し込み仕事で予定していた作業が押した ③自分の時間の使い方を尊重されていない気がした ①金曜の帰り際 ②上司から「明日でいいのに」と言われた ③頑張りが見えていないと感じた
3つ書き終えたら、それぞれの「③そのとき何が嫌だった?」を並べて見比べてください。
書き出した3つに、共通点はあるか
3つの場面に共通するものがあれば、それがモヤモヤの中心にある可能性が高いテーマです。上の例なら、3つとも「自分の考えや時間が軽く扱われている感覚」という共通点が見えてきます。これは、次のどのテーマに近いか、大まかに当てはめてみると整理しやすくなります。
- 評価:頑張りや成果が、正当に見てもらえていない
- 人間関係:特定の相手とのやり取りに、繰り返し引っかかりを感じる
- 仕事内容:業務そのものに、意味や手応えを感じにくい
- 働き方:時間や裁量が、自分でコントロールできている感覚がない
- 給与:頑張りに対して、対価が見合っていないと感じる
- 将来:この先も同じ状態が続くことへの不安がある
評価まわりに心当たりがある人は、仕事量は自分の方が多いのに、なぜ評価は「あの人」の方が高いのかも、見え方の仕組みを理解する助けになります。給与面が引っかかった場合は、給与・待遇にモヤモヤしたら|我慢すべきか判断する前に確認したいことで、金額そのものと制度の問題を切り分けて考えられます。
共通点が見つからない場合
3つの場面がバラバラで、共通点が見えにくいこともあります。その場合は、無理に一つのテーマにまとめようとしなくて構いません。むしろ「特定の原因ではなく、疲労が積み重なっている状態」というサインかもしれません。
この状態を放置した場合に何が起こりやすいかは、仕事のモヤモヤを放置するとどうなる?我慢し続けた先に起こることで詳しく解説しています。原因を6つの切り口から体系的に見たい場合は、仕事で毎日モヤモヤする原因は?6つの原因と整理の仕方も合わせて読むと、今回のワークで見えたテーマの位置づけがより明確になります。
テーマが見えたら、次に確認したいこと
モヤモヤの中心にあるテーマが見えてきたら、次は「それが今の会社で変えられるものか」を確認する段階です。
- 上司や人事に相談すれば、変わる余地があるか
- 制度や仕組みの問題で、個人の相談だけでは変わりにくいか
- 自分の受け止め方を変えることで、負担が軽くなる部分があるか
この見極め方については、仕事のモヤモヤ、今の会社で変えられる?変えにくい?原因別の見極め方で詳しく扱っています。上司に直接伝えてみる選択肢を考えている場合は、仕事のモヤモヤを上司に伝えたい人へ|言い方と伝える前の準備も参考になります。
たとえば、こんなふうに見えてくることもある
架空の例ですが、Aさんという20代の会社員がこのワークをやってみたとします。3つの場面はそれぞれ「会議で意見を最後まで聞いてもらえなかった」「後輩の方が先に昇進の話をもらっていた」「頑張って仕上げた資料に反応がなかった」というものでした。バラバラの出来事に見えますが、並べてみると「自分の頑張りが、周囲に届いていない感覚」という共通点が浮かび上がりました。
Aさんの場合、これは人間関係そのものの問題というより、評価のされ方に関するモヤモヤだったことが見えてきます。人間関係が悪いという結論に飛びついていたら、見当違いの対処をしてしまっていたかもしれません。3つの場面を並べて初めて、テーマの輪郭がはっきりすることがあります。
毎回同じワークをやる必要はない
一度この整理をしてみて、テーマがはっきりした場合、それ以降は同じワークを繰り返す必要はありません。テーマが分かった時点で、次にすべきことは「そのテーマについて、今の会社で何ができるか」を考える段階に移ります。
逆に、時間が経ってから「またモヤモヤしてきた」と感じたときは、そのときの3つの場面を新しく書き出してみてください。以前と同じテーマが出てくることもあれば、まったく違うテーマに変わっていることもあります。モヤモヤの中身は、時期によって変化するものだと捉えておくと、必要以上に自分を責めずに済みます。
それでも自分だけでは、うまく言葉にできない場合
3つ書いてみても、「これで合っているのか」「結局何が一番の原因なのか」がまだぼんやりしていることもあります。一人で抱え込む必要はありません。
書き出した3つの場面をそのままLINEで送ってもらえれば、その内容から一緒に整理できます。原因を決めつけるのではなく、一つひとつの場面を丁寧に見ていくことで、自分では気づきにくかった共通点が見えてくることもあります。転職を決めていない段階でも構いませんし、話した結果、今の会社の中で変えられそうなことが見つかることもあります。
誰に相談すればいいか迷う場合は、仕事のモヤモヤ、誰に相談すればいい?家族・友人・専門家それぞれの向き不向きも参考にしてください。人間関係の疲れが根っこにありそうだと感じた場合は、職場の人間関係に疲れたと感じたら|「もう限界」の前に整理したい3つのことも、状況を整理する助けになります。
よくある質問
3つ書いてみても、モヤモヤの正体がよく分かりません。
一度で明確にならなくても問題ありません。1週間ほど続けて記録してみると、共通するパターンが見えやすくなります。それでも分からない場合は、書き出した内容を第三者に見てもらう方法もあります。
モヤモヤの原因が複数あるように感じます。
複数のテーマにまたがっていることは珍しくありません。その場合、どれか一つに絞ろうとせず、それぞれについて「今の会社で変えられそうか」を個別に考えてみると整理しやすくなります。
この記事の要点
- モヤモヤの原因が分からないのは、小さな違和感が積み重なって輪郭がぼやけているため
- 直近のモヤッとした瞬間を3つ、いつ・何が起きた・何が嫌だったの順で書き出す
- 書き出した3つに共通点があれば、それがモヤモヤの中心にあるテーマの手がかりになる
- テーマが見えたら、今の会社で変えられるかどうかを次に確認する
- 一人で言葉にしきれない場合、書き出した内容をもとに一緒に整理する方法もある