職場の人間関係が理由で転職したい|面接ではどう伝えればいい?
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「転職理由を教えてください」
面接官にそう聞かれた瞬間、頭に浮かぶのは人間関係のこと。でも、そのまま言っていいのか分からない。
人間関係で辞めた。面接では言いづらいですよね。でも、隠すことと、整理して伝えることは別です。
この記事では、「人間関係」を言い換えるテクニックだけでなく、なぜその人間関係がつらかったのかを分解し、次の会社選びと面接での伝え方につなげる方法を解説します。
なぜ「人間関係」は理由として言いにくいのか
転職理由として人間関係を挙げることに抵抗を感じる人は少なくありません。
- 「協調性がない人」と思われそうで怖い
- 相手を悪く言っているように聞こえそうで避けたい
- 「どこへ行っても同じでは」と思われるのが不安
こうした不安から、「スキルアップのため」「新しい環境で挑戦したい」といった無難な理由に言い換える人もいます。ただし、言い換えただけで終えてしまうと、別の問題が残ります。
言い換えるだけでは、また同じことが起きる
「人間関係が理由です」と正直に言うにせよ、別の言葉に言い換えるにせよ、それだけでは「次の職場でも同じことが起きないか」という一番大事な部分が整理されないままです。
たとえば、「上司が嫌だった」という気持ちのまま次の会社を選ぶと、何を基準に会社を選べばいいのかがわかりません。結果として、また似たタイプの上司がいる会社に入ってしまう、ということも起こり得ます。
大切なのは、「人間関係が理由」の中身を具体的に分解し、次の会社で何を求めるかまで言葉にすることです。
本当の退職理由を分解するミニワーク
次の4つの質問に、思いつくまま書き出してみてください。
1.本音は何ですか。
例:上司と合わなかった
2.具体的に何が合わなかったですか。
(例:意見を出しても聞いてもらえなかった、指示の内容がその場によって変わった、など)
3.次の会社では、どうだったら働きやすいですか。
(例:相談や意見交換をしながら仕事を進められる環境がいい、指示や方針が一貫している環境がいい、など)
4.面接では、どう伝えますか。
この順番で書いていくと、「上司が嫌だった」という感情だけで終わっていたものが、「次の会社選びで確認すべき条件」に変わっていきます。
先ほどの例であれば、「意見を出しても聞いてもらえなかった」→「相談や意見交換をしながら仕事を進められる環境がいい」という流れが見えてきます。ここまで整理できれば、面接でも「自分の意見を伝えながら仕事を進められる環境で働きたいと考え、転職を決めました」というように、前向きな言葉で、かつ嘘をつかずに伝えられます。
もう一つ例を挙げます。「同僚と温度差があってつらかった」という本音があるとします。具体的に何が合わなかったかを掘り下げると、「自分だけ仕事を巻き取っているのに、周りは定時で帰る」ということが出てくるかもしれません。そこから、「次の会社ではどうだったら働きやすいか」を考えると、「業務量が特定の人に偏らないよう、仕組みで調整している職場がいい」という条件が見えてきます。ここまで来れば、面接では「チームで業務量を調整しながら進められる環境で働きたい」と、具体的かつ前向きに伝えられます。
こうして書き出してみると、「人間関係」とひとことで片づけていたものの中に、実はいくつかの違う原因が混ざっていることに気づくこともあります。原因が一つとは限らないので、無理に一つの言葉にまとめようとせず、思いついた分だけ書き出してみてください。
面接で嘘をつかずに伝えるには
面接での伝え方を考えるとき、注意したいのは「前向きに言い換えること」と「事実を隠すこと」は違うという点です。
人間関係が理由であること自体を隠す必要はありません。ただし、伝え方には工夫の余地があります。
- 相手を主語にせず、自分がどんな環境で力を発揮しやすいかを主語にする
- 「合わなかった」で終わらせず、「次はこういう環境で働きたい」まで伝える
- 具体的すぎる悪口(誰が何をしたか)は避け、状況の傾向として説明する
たとえば、「上司の〇〇さんが理不尽で辞めました」ではなく、「意見交換をしながら仕事を進められる環境で力を発揮したいと考えています」という伝え方であれば、事実を曲げずに、かつ相手への配慮も感じられる説明になります。
もう一つ意識したいのは、人間関係だけを理由のすべてにしないことです。実際には、業務内容への物足りなさや、評価のされ方への不満など、複数の理由が重なっていることも多くあります。職場の人間関係に疲れたと感じたら|「もう限界」の前に整理したい3つのことでも触れていますが、つらさの原因は一つとは限りません。人間関係を主な理由としつつ、他に整理できる要因があれば、それも合わせて言葉にしておくと、面接での説明に厚みが出ます。
転職の面接に落ち続けて不安な人へ|原因の見直し方と次にできることでも触れていますが、面接で評価されにくいのは「理由そのもの」より、「その理由から何を学び、次にどう活かそうとしているか」が見えないことです。
次の会社選びで確認したい、人間関係にまつわる項目
「次は人間関係で同じ失敗をしたくない」という場合、確認したいのは「雰囲気がいいかどうか」だけではありません。次のような項目まで具体的に確認することをおすすめします。
- 上司との関わり方:指示型か、相談しながら進めるスタイルか
- 社風・企業文化:意見を言いやすい雰囲気か、上下関係が強いか
- 評価制度:プロセスも評価されるか、結果だけで判断されるか
- 働き方:チームで動くことが多いか、個人裁量が大きいか
- マネジメントスタイル:目標だけ渡されるか、こまめにフォローがあるか
人間関係がいい会社の見つけ方|求人票だけでは分からない7つの確認ポイントでは、これらを面接で確認するための質問例を紹介しています。上司との相性に悩んでいた場合は、上司と合わないのは甘え?辞める前に確認したい6つのことや上司に怒られてばかりで辛いと感じたら|考え方の整理と対処法も、自分がどんなタイプの上司と合わなかったのかを整理する手がかりになります。
職場での孤立感が背景にあった場合は、職場で孤立していると感じたら|相談できる人がいないときの対処法も参考にしてください。
「また合わなかったら」が怖い場合
人間関係を理由に転職を決めても、「次の会社もまた合わなかったらどうしよう」という不安がつきまとうことがあります。
転職したいけど、次の会社も合わなかったら怖い人へでも解説していますが、この不安への対処法は「絶対に合う会社を探す」ことではなく、「何が合わなかったかを言語化し、次の会社選びの基準にする」ことです。今回のミニワークは、そのための材料になります。転職活動自体を何から始めればいいかわからない場合は、転職活動、何から始めればいいかわからない人へも参考にしてください。
ワークをやってみたら
ここまでのミニワークを書いてみると、自分の中で「本当は何が嫌だったのか」「次は何を求めているのか」が、以前より具体的になっているはずです。
書いた内容をそのままLINEで見せてください。面接でどう伝えるか、一緒に整理できます。転職を決めていない段階でも構いません。次の会社に何を求めるかが見えてきた場合は、上司との関わり方や社風、評価制度まで踏まえた求人・企業の提案もできます。
この記事の要点
- 「人間関係」を別の理由に言い換えるだけでは、次の会社選びの基準が残らない
- 本音→具体的に何が合わなかったか→次はどうだったら働きやすいか→面接でどう伝えるか、の順で分解すると整理しやすい
- 面接では、相手を主語にせず、自分がどんな環境で力を発揮しやすいかを伝えるとよい
- 次の会社選びでは、上司との関わり方・社風・評価制度・働き方・マネジメントスタイルまで具体的に確認する
- 「また合わなかったら」という不安は、理由を言語化して選ぶ基準に変えることで減らせる
よくある質問
転職理由が人間関係であることを、正直に言ってもいいですか。
事実を隠す必要はありません。ただし、「誰が何をした」という話に終始せず、「自分がどんな環境で力を発揮しやすいか」につなげて伝えると、前向きな印象になります。
人間関係を理由にすると、協調性がないと思われませんか。
理由の内容そのものより、その経験から何を学び、次にどう活かそうとしているかが伝わるかどうかで印象は変わります。分解して具体的に伝えられれば、マイナスに受け取られにくくなります。