上司が変わってから、異動してから急にしんどい|自分・相手・環境どこが変わったのかを切り分ける
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前は平気だったのに、上司が変わってから、異動してから急に職場がしんどくなった——これは性格の問題ではなく、変化そのものがストレスの引き金になっているサインであることが多いです。ずっと合わなかった場合と、ある時点から変わった場合とでは、確認すべきことが違います。
「前は平気だったのに」は、変化のタイミングを特定すると整理しやすい
しんどさが「ずっと続いている」のか「ある出来事の後から始まった」のかを最初に区別してください。上司の交代、部署異動、チーム編成の変更など、きっかけになった出来事を特定できる場合、それは自分の性格や適性の問題というより、変化そのものへの適応途中である可能性が高いです。逆に、きっかけが思い当たらず前からずっとしんどいなら、別の原因を疑う必要があります。
何が変わったのか:自分・相手・環境の3つに分けて考える
変化には主に3つの起点があります。
- 相手が変わった:上司が交代した、チームメンバーが入れ替わった。指示の出し方、フィードバックの頻度、求められる報告の細かさなど、コミュニケーションのスタイルそのものが変わっている可能性があります。
- 環境が変わった:異動で業務内容や評価の見られ方が変わった。前の部署でのやり方が通用しない、評価基準そのものが違うといったことが起きます。
- 自分の立場が変わった:昇進・昇格で求められる役割が変わった。今まで評価されていた動き方が、新しい立場では逆に評価されない場合もあります。
どれか一つとは限らず、複数が同時に起きていることも珍しくありません。
変化の前後を比べてみる
紙でもスマホのメモでも構いません。次の項目を「変化の前」「変化の後」で並べて書き出してみてください。
- 指示の受け方:何をどこまで細かく指示されていたか/今はどうか
- フィードバックの頻度とタイミング:褒められる・注意されるタイミングはいつだったか/今はどうか
- 相談のしやすさ:気軽に聞けていたか/今はどうか
- 評価されていたポイント:以前は何を評価されていたか/今、何を評価されている実感があるか
たとえば、商品企画職のJさんの場合。異動前は「まずやってみて、あとから相談する」進め方が評価されていましたが、異動後の上司は「事前に細かく確認してから動く」スタイルを求める人でした。Jさんは自分の仕事の進め方が急に否定されたように感じていましたが、書き出してみると、能力が落ちたわけではなく、評価される「進め方」そのものが変わっただけだと分かりました。Jさんが変えたのは仕事の質ではなく、動く前に一言確認を入れる習慣でした。
データ:役割・地位の変化はストレス要因の上位に入る
現在の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者は82.7%にのぼる。そのストレス要因の一つとして「役割・地位の変化等(昇進・昇格、配置転換等)」を挙げた人は15.8%だった。
出典:厚生労働省「令和5年労働安全衛生調査(実態調査)」(2024年7月公表)。原資料はPDFが画像データのため、本記事ではビジネスメディアによる集計記事(resona-biz.jp)を通じて二次的に確認しています。
役割や環境の変化がストレス要因として一定数挙げられていること自体は、公的な調査でも確認されています。異動や上司交代でしんどくなるのは、珍しいことでも本人の弱さでもありません。
SONOSAKIが見ている切り分けの軸
SONOSAKIでは、人間関係の悪化が「環境の変化から始まったか」を最初に確認します。ずっと合わなかったのか、ある時点から変わったのかで、取るべき対処が違うからです。変化がきっかけの場合は、多くが数か月の適応期間か、進め方のすり合わせで解決に向かいます。一方、変化前から違和感があった場合は、相手固有の問題か、自分に合わない働き方の構造そのものが問題である可能性が高く、対処の方向がまったく異なります。
今日からできること
新しい上司や環境になってから求められることが変わったと感じたら、「今のやり方で、以前と変えた方がいい点はありますか」と直接聞いてみてください。すり合わせの機会を自分から作ることで、手探りの期間を短くできます。
転職以外の選択肢
変化への適応がしんどい場合、必ずしも転職でなくても、異動願いや配置換えの相談、上司以外の相談窓口(人事、社内の別部署の先輩など)を使う選択肢もあります。変化の直後は判断を急がず、数か月は様子を見るという選択も現実的です。
転職するなら確認すること
変化前からの違和感が根本にあった場合や、今の会社の構造そのものが合わないと感じる場合は、転職も選択肢になります。次の職場でも同じことが起きないよう、上司との関わり方や評価のされ方を事前に確認したい場合は、人間関係がいい会社の見つけ方|求人票だけでは分からない7つの確認ポイントを参考にしてください。上司と合わないこと自体が繰り返される場合は、上司と合わないのは甘え?辞める前に確認したい6つのこと、怒られる頻度が高く辛い場合は、上司に怒られてばかりで辛いと感じたら|考え方の整理と対処法、環境の変化で孤立を感じている場合は、職場で孤立していると感じたら|相談できる人がいないときの対処法も手がかりになります。今のモヤモヤが一時的なものか慢性的なものか判断がつかない場合は、仕事のモヤモヤ、一時的な波?それとも慢性化のサイン?もあわせてご覧ください。転職先で年下の上司ができることへの不安がある場合は、転職先で年下の上司ができたら|プライドではなく、何を確認すべきかも参考になります。
この記事の要点
- 「前は平気だったのに」しんどくなったのは、変化のタイミングを特定すると原因が整理しやすい
- 変化の起点は「相手」「環境」「自分の立場」の3つに分けられ、複数が同時に起きていることもある
- 変化の前後で指示の受け方・フィードバック・評価ポイントを比較すると、何が変わったかが具体的に見える
- 厚生労働省の調査でも、役割・地位の変化はストレス要因の一つとして一定数挙げられている
- 変化前からの違和感か、変化後から始まった違和感かで対処は変わる。いつから・何が変わったかをLINEで聞かせてもらえれば、今の部署に残る前提でも一緒に整理できます